ヨーロッパアカタテハはその学名からアタランタアカタテハとも呼ばれており、名前が示すようにヨーロッパを代表するタテハチョウです。ヨーロッパから北アフリカ、インド北部まで分布し、さらにカナダから合衆国を経て中央アメリカまで広く生息しています。 切手にもヨーロッパを中心に数多くの国で採り上げられています。記念すべきスイスの児童福祉切手の最初の蝶切手もヨーロッパアカタテハでした。黒色の前翅を赤色の帯が横切り、翅の先端の白い斑点とともに力強い鮮やかな印象を与えています。スイスの切手をはじめなかなか見栄えのする仕上がりの切手が多いのが特徴です。 日本に生息するアカタテハの近縁種ですが、ヨーロッパアカタテハの方がきりりとした感じがします。英名の Red Admiral (赤い提督) の名が示すとおり、かっこいいという感じの蝶です。ちなみに日本のアカタテハの英名は、 Indian Red Admiral です。 |
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1950.12.1 スイス |
1959.11.20 ハンガリー |
1961.11.27 チェコスロバキア |
1964.1.15 東ドイツ |
1965.2.5 レバノン |
1966.5.5 イエメンアラブ共和国 |
1967.10.14 ポーランド |
1975.7.17 サンピエール・ミクロン |
1977.4.1 ジブラルタル |
1980.1.25 ハンガリー |
1981.2.24 ガーンジー島 |
1982.10.20 イラク |
1984.4.12 西ドイツ |
1984.12.14 ブルガリア |
1985.4.11 アイルランド |
1985.7.15 ルーマニア |
1985.9.23 ルクセンブルグ |
1987.2.25 トルコ |
1993.3.11 デンマーク |
1993.5.10 ベルギー |
1993.9.15 マン島 |
1993.12.22 モルドバ |
上記の他、ルーマニアから1962年8月に発行された子供の生活を描いた6種のセットの中の1種にヨーロッパアカタテハが描かれています。純蝶切手ではありませんが(準蝶切手と呼ぶ)、描かれている蝶はヨーロッパアカタテハであることがはっきりと分かります。 また、ハンガリーから1959年に発行されたヨーロッパアカタテハを描く切手の切手が1962年に発行されています。これもやはり準蝶切手になります。 |
1962.8.25 ルーマニア |
1962.9.22 ハンガリー |