1962年に、東欧のブルガリアから蝶と蛾の切手が発行されました。同国からはその後、甲虫や蛾を描いた切手が発行され、1984年には久々に蝶切手が再度発行されています。バルカン半島東北部に位置するブルガリアは、南部は穏やかな地中海気候ですが、北部は気温差の大きい大陸性気候になります。 1962年に発行された切手に選ばれた蝶と蛾はいずれも、ヨーロッパに普通に生息する種類です。ゴマシジミはアリの幼虫を食べて育つことで有名な種類で、日本にも生息します。キベリタテハも日本に生息する種類です。パンドラヒョウモンは、東欧から中近東にかけて生息するヒョウモンチョウで、翅の表面の模様は他のヒョウモンチョウ類と似ていますが、前翅の裏面に美しいバラ色の斑紋があります。 |
1962.9.13 蝶蛾切手
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アポロウスバシロチョウ Parnassius apollo (アゲハチョウ科) |
シロタイスアゲハ Allancastria cerisyi (アゲハチョウ科) |
ゴマシジミ Maculinea teleius ♀ (シジミチョウ科) |
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キベリタテハ Nymphalis antiopa (タテハチョウ科) |
シタバガの一種 Catocala dilecta (ヤガ科) |
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シロスジヒトリ Ammobiota festiva (ヒトリガ科) |
ミルミドーネモンキチョウ Colias myrmidone ♂ (シロチョウ科) |
パンドラヒョウモン Pandoriana pandora ♂ (タテハチョウ科) |
1968年に甲虫と蛾を描いた単色刷りの地味なシリーズが発行されました。全部で5種のセットで、その中にヤママユガを描いた1種が含まれています。残りの4種は、カブトムシ、クワガタ、オサムシを描いています。 |
1968.8.26 甲虫と蛾
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ヤママユガの一種 Perisomena caecigena (ヤママユガ科) |
1984年には、1962年の最初の蝶蛾シリーズから実に22年ぶりに、小型シート1種を含む6種の蝶切手が発行されました。選ばれている蝶は、クジャクチョウ、キアゲハ、クモマツマキチョウ、ヨーロッパアカタテハとお馴染みのものが中心で、1962年のシリーズと重複しないように蝶の種類が選ばれています。小型シートとして発行されたオオイチモンジは日本の亜高山帯の渓谷地にも生息する種類で、ヨーロッパから日本にかけての温帯域に生息するタテハチョウです。名前が似ている(模様も似ていますが)オオイチモンジジャノメは、ジャノメチョウとしては前翅から後翅にかけての白い帯が派手な蝶で、ヨーロッパ中南部から西南アジアにかけて分布します。 |
1984.12.14 蝶切手
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クジャクチョウ Inachis io (タテハチョウ科) |
キアゲハ Papilio machaon (アゲハチョウ科) |
オオイチモンジジャノメ Brintesia circe (ジャノメチョウ科) |
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クモマツマキチョウ Anthocharis cardamines (シロチョウ科) |
ヨーロッパアカタテハ Vanessa atalanta (タテハチョウ科) |
オオイチモンジ Limenitis populi (タテハチョウ科) |