1981年にイギリスから4種の蝶切手が発行されましたが、デザインや大きさがそっくりの体裁で、イギリスの隣国アイルランドから1985年に4種の蝶切手が発行されました。イギリスのくすんだ緑の背景に対して、白い背景でデザインされており、やや月並みかもしれませんが個人的にはアイルランドの切手の方が好きです。ただ、蝶の描かれ方は不自然な感じがしてイギリスの切手同様あまり好きではありません。 |
1985.4.11 蝶切手
ウスルリシジミ Polyommatus icarus ♀ (シジミチョウ科) |
ヨーロッパアカタテハ Vanessa atalanta (タテハチョウ科) |
ヤマキチョウ Gonepteryx rhamni (シロチョウ科) |
チョウセンヒョウモンモドキ Euphydryas aurinia (タテハチョウ科) |
描かれている4種の蝶はいずれもヨーロッパでごく普通に見られる種類ばかりです。ウスルリシジミ(イカロスルリシジミとも呼ぶようです)の雄は明るい青紫色ですが、雌は褐色で縁にオレンジ色の斑点があります。ヤマキチョウは北ヨーロッパのどこでも見られ日本にまで分布しています。ヨーロッパのヤマキチョウは開帳約5cmですが、日本のヤマキチョウは大きく6.5cm前後です。チョウセンヒョウモンモドキも分布域の広いタテハチョウで、ヨーロッパ中に分布していますが、産地はとびとびにしかなく、食草のマツムシソウの生えている丘陵や沼沢地を好みます。 |