コヒオドシの切手

タテハチョウ科のコヒオドシは、ヨーロッパでは庭に飛んでくるもっとも一般的な小型の種です。ヨーロッパだけでなくアジア温帯域を経て日本にも分布します。日本では中部地方の亜高山帯と北海道に生息しています。

英名の Small Tortoiseshell とは「小さなべっこう(模様)」という意味で、その言葉通り鮮やかなオレンジ色と黒色が混ざり合ったモザイク模様をしています。前翅と後翅の両方の縁にはかなり目立つ突起があり、青色の斑点が並びます。翅の裏面は保護色になっていて樹皮のように見えます。幼虫の食草であるイラクサの薮の近くや花の上で休んでいるのが観察されます。成虫で越冬。


科名タテハチョウ科 (Nymphalidae)
属名コヒオドシ属 (Aglais)
学名Aglais urticae
和名コヒオドシ
英名Small Tortoiseshell
分布ヨーロッパ、アジア温帯域、日本
開張4.5-5cm


1961.6.23
ハンガリー
1961.8.19
ハンガリー

1962.5.25
西ドイツ
1963.11.7
モンゴル
1967.10.14
ポーランド

1981.2.24
ガーンジー島
1981.5.13
イギリス
1986.9.15
ベニン

1991.3.17
シリア
1993.2.23
ノルウェー
1993.3.11
デンマーク

1993.5.10
ベルギー
1994.9.5
アンドラ


上記の他、ハンガリーから1961年に発行されたコヒオドシを描く切手の切手が1973年に発行されています。これは準蝶切手になります。

1973.5.11
ハンガリー



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