オオカバマダラは、渡りをすることで有名な蝶であり、米国の国蝶にもなっています。秋になると毎年大群がカリフォルニア南部やメキシコの山林で冬眠するために、大陸を横断飛行します。この蝶(あるいはその子孫)は、春になると単独か群れをつくって北に戻っていきます。1988年のメキシコの4種の切手には、産卵するオオカバマダラ(幼虫と羽化直前の蛹も描かれている)、メキシコの山林でマツの木につかまって冬眠する群れ、渡りの途中で木の葉につかまって休息する群れ、それに、渡りの大群が描かれています。1995年のカナダの切手にはカナダとメキシコを行き来するオオカバマダラの飛行ルートが、飛翔をイメージしたオオカバマダラの姿とともに描かれています。 |
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1971.6.21 アンギラ |
1975.5.15 セントビンセント領 グレナディーン諸島 |
1975.7.17 サンピエール・ミクロン |
1975.10.30 アンティグア |
1979.2.19 バミューダ諸島 |
1979.8.31 コスタリカ |
1981.1.19 セントルシア |
1981.2.2 モントセラト |
1983.2.8 バルバドス |
1984.7.24 ナウル |
1985.2.4 フィジー |
1987.6.13 アメリカ合衆国 |
1988.9.30 メキシコ |
1995.8.15 カナダ |
世界中ほとんどの地域に生息するオオカバマダラは、一般に Monarch という通称(英名)があり、英語圏ではほとんどの地域で統一された通称になっていますが、一部の地域では違う名前で呼ばれています。セントビンセント領グレナディーン諸島とナウルの切手の印面には別の英語による通称が記載されています。詳しくは、「通称の地域変化」をご覧ください。 |