中東のシリアから発行された5種の蝶切手です。イラスト風というか絵画風というか、独特の雰囲気になっています。イチモンジチョウとアポロウスバシロチョウは飛翔するような感じで描かれているのもあまり見かけない構図です。描かれている蝶はお馴染みのものばかりですが、残念なのは南米のキプリスモルフォがなぜか描かれていることです。そういえばレバノンでもキプリスモルフォが描かれていましたが、中東にはキプリスモルフォが生息しているのではないかとつい疑ってしまいます。

1979.12 蝶切手

キアゲハ Papilio machaon （アゲハチョウ科）	クジャクチョウ Inachis io （タテハチョウ科）	イチモンジチョウ Limenitis camilla （タテハチョウ科）

キプリスモルフォ Morpho cypris ♂ （モルフォチョウ科）	アポロウスバシロチョウ Parnassius apollo （アゲハチョウ科）

1989年に3種の蝶切手が発行されました。ダイダイモンキチョウ、ヒメアカタテハは、頻繁に切手に登場していますが、世界中に分布するモンシロチョウは意外なことにおそらく2回目の登場と思われます。最初に採り上げたのは日本の40円通常切手でした。

1989 蝶切手

モンシロチョウ Pieris rapae (シロチョウ科)	ダイダイモンキチョウ Colias croceus （シロチョウ科）	ヒメアカタテハ Vanessa cardui （タテハチョウ科）

1991年にも3種の蝶切手が発行されました。1989年発行の切手とほぼ同じ大きさですが、印刷とデザインはずいぶん洗練されよくなっています。キアゲハ、コムラサキ、コヒオドシとお馴染みの種類が採り上げられています。

1991.3.17 蝶切手

キアゲハ Papilio machaon （アゲハチョウ科）	タイリクコムラサキ Apatura ilia ♂ （タテハチョウ科）	コヒオドシ Aglais urticae （タテハチョウ科）