モンシロチョウ属(Pieris)を代表するモンシロチョウは平凡だけれども北半球とオーストラリアに広く分布し、モンシロチョウよりやや大型のオオモンシロチョウはヨーロッパ、北アフリカを中心にやはり広く分布しています。オオモンシロチョウは英語で Large White と呼ばれ、モンシロチョウは Small White と呼ばれます。蝶切手には、オオモンシロチョウがヨーロッパを中心に一番多く登場しています。 |
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1956.12.1 スイス |
1974.5.25 ユーゴスラビア |
1984.9.3 ポルトガル領アゾレス |
1989 シリア |
オオモンシロチョウはヨーロッパに分布するごく普通の種類で、アンデルセンの童話「おやゆび姫」にも出てくる白い大きな蝶はこのオオモンシロチョウと考えられています。モンシロチョウと同じように幼虫はキャベツの葉を食べ尽くしてしまうため害虫として有名です。 |
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1980.10.1 日本 |
オオモンシロチョウよりやや小型のモンシロチョウは日本でもお馴染みです。オオモンシロチョウがヨーロッパ近辺に生息しているのに対して、モンシロチョウは、アフリカと南アメリカを除く全世界に広く分布しています。 |
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1958.4.23 トルコ |
エゾスジグロシロチョウは日本の山地にも広く分布している種類です。「世界の昆虫切手(JPS昆虫切手部会)」ではこの図案をオオモンシロチョウとしていますが、"ATLAS OF INSECTS ON STAMPS OF THE WORLD"の記述と図案の特徴から、エゾスジグロシロチョウの方が正しいと判断しました。 |