コムラサキ属(Apatura)は日本にも生息するコムラサキ(Apatura metis)を含む属で、ヨーロッパまで広く分布し、3〜5種に分類されています。中国にはこれらすべての種が生息します。日本産のコムラサキは残念ながら切手には登場していませんが、チョウセンコムラサキとタイリクコムラサキがヨーロッパを中心とした各国の切手に採り上げられています。 |
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1959.11.20 ハンガリー |
1960.10.10 ルーマニア |
1967.10.14 ポーランド |
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1991.4.16 ドイツ |
1993.5.10 ベルギー |
チョウセンコムラサキはヨーロッパからアジア温帯地域に広く生息します。コムラサキよりも大型で、世界的に見ればコムラサキ類を最も代表する種類といえるでしょう。コムラサキ同様に妖しく美しい蝶で、とくに雄の翅は紫色に光ります。飛翔力が強く活発に飛びまわり、動物の死骸や樹液に集まります。ハンガリーの切手の印面には、タイリクコムラサキの学名(ilia)が記されていますが、描かれている図案は明らかにチョウセンコムラサキ(iris)と思われます。 |
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1956.12.1 スイス |
1966.5.23 チェコスロバキア |
1969.6.25 ルーマニア |
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1975.9.7 モルジブ |
1991.3.17 シリア |
タイリクコムラサキはチョウセンコムラサキよりやや小型で、幼虫はヤナギ科植物を広範囲に食べ、人家周辺に植栽されるシダレヤナギなどにも見られます。スイスとシリアの切手では翅に白い帯が、チェコスロバキア、ルーマニア、モルジブの切手では橙色の帯になっていますが、これは遺伝的な型です。日本にも生息するコムラサキ(metis)にも同様の二つの型があります。コムラサキ(metis)はヨーロッパ東部と日本を含む極東アジアの温帯地域と飛び離れた分布域を持ち、タイリクコムラサキとは区別されます。 |