コノハチョウの仲間

コノハチョウはその名の通り翅の裏面が枯れ葉にそっくりの蝶です。一般に蝶の幼虫、さなぎ、成虫の多くは、乾燥してふちのめくれあがった枯れ葉に擬態しますが、コノハチョウは平らな枯れ葉に非常によく似ています。翅が木の葉のような形で、とがった尾状突起は葉柄にそっくりです。


科名タテハチョウ科 (Nymphalidae)
属名コノハチョウ属 (Kallima)
学名Kallima inachus
和名コノハチョウ
英名Orange Oakleaf
Indian Leaf Butterfly
分布インド、パキスタン、中国南部、台湾、沖縄
開張9-12cm


K. i. eucerca

1959.8.101960.7.11973.10
琉球(沖縄) 1987.3.12
日本


最初に切手の図案として採用されたのは、琉球(沖縄)切手ですが、左側の最初に発行された切手には頭を上にして枝にとまっているところが描かれています。この切手が発行された後、昆虫学者などからコノハチョウは頭を下にして枝にとまる習性があると異論が出たため、図案を修正した右側の切手があらためて発行されたという経緯があります。ところが実際には頭を上にしてとまることもあると言った後日談もあったりしてとにかく話題の多い切手でした。1987年には、昆虫シリーズとして日本切手にも登場しています。日本(沖縄)に生息するのは、K. i. eucerca という亜種で、国の天然記念物です。


K. i. inachus

モルジブ 表面   1974.10.16   裏面
ネパール


科名タテハチョウ科 (Nymphalidae)
属名コノハチョウ属 (Kallima)


アオコノハチョウ
Dead Leaf Butterfly
Kallima horsfieldi

アオコノハチョウの一種
Blue Oakleaf
Kallima philarchus

1975.9.7
モルジブ
1978.11.28
スリランカ

コノハチョウの近縁種としてアオコノハチョウとその近縁種がモルジブとスリランカの切手に登場しています。スリランカの K. philarchus は、モルジブの K. horsfieldi の亜種として分類する場合もあります。



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