| ヨーロッパフタオチョウは別名スペインフタオチョウとも呼ばれていますが、フタオチョウ属のなかで唯一ヨーロッパに生息する種です。翅の表面は暗褐色でオレンジ色の縁取りがあります。フタオチョウの特徴である2本の尾状突起の基部には青色の斑点があります。翅の裏面は赤褐色と淡黄色、それに白色の帯があります。飛ぶのがはやく、ヨーロッパでは地中海の低木林に生息しています。英名の Foxy Charaxes はキツネ色のフタオチョウという意味です。 | 
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切手の印面に描かれた特徴から、亜種の分類、雌雄の識別をしてみました
(情報提供:岩手の坂神泰輔さん)
亜種 C. j. jasius
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| ♂ 1965.12.15 イスラエル  | 
♀(?) 1981.8.20 アルジェリア  | 
亜種 C. j. epijasius
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| ♂ 1980.1.3 ガンビア  | 
亜種 C. j. harrisoni
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| ♂ 1964.6.1 マリ  | 
♂ 1967.5.23 チャド  | 
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| ♂ 1967.6.30 エチオピア  | 
♀(?) 1969.4.15 ハンガリー  | 
亜種 C. j. saturnus
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| ♂ 1984.1.20 レソト  | 
| レソトの切手に描かれているのは南アフリカに生息する亜種で、キオビヨーロッパフタオチョウと区別して呼ばれる場合もあります。翅の表面の黄色い帯が特徴でとくに翅の裏面の模様が美しい種類です。数頭がかたまって湿地で吸水したり、樹液や動物の死体に集まっているのが観察されます。ザンビアからローデシア、南アフリカにかけて分布しています。 |