1960年にフランスから独立した西アフリカの内陸国オートボルタ共和国から蝶と蛾を描いた6種の切手が発行されました。同じ旧フランス領のモーリタニア(1966年)やガボン(1971年)から発行された蝶蛾切手と雰囲気が非常によく似ています。おそらくフランス本国に委託制作されたものと思われます。モノトーンのバックに正確に描かれた蝶と蛾が映えて、シックな仕上がりになっています。 オートボルタは独立後しばしばクーデターが発生し、1983年のクーデター成功により1984年から国名をフルキナファソに変更しています。その後1987年に再びクーデターが成功していますが国名はブルキナファソのままです。ブルキナファソとは「高潔な人々の国」という意味です。オートボルタの由来は、同国を流れる黒ボルタ、白ボルタ、赤ボルタの3つの川の上流にあるという意味です。 |
1971.6.30 蝶蛾切手
Gonimbrasia hecate (ヤママユガ科) |
ホシボシタテハ Hamanumidia daedalus (タテハチョウ科) |
アケビコノハの一種 Othreis materna (ヤガ科) |
カバマダラ Anosia chrysippus (マダラチョウ科) |
メスアカムラサキ Hypolimnas misippus ♂ (タテハチョウ科) |
アフリカウスコモンアサギマダラ Tirumala petiverena (マダラチョウ科) |
カバマダラとメスアカムラサキは各国の蝶切手に登場しているポピュラーな種類です。シロボシタテハは翅の色が鉛色から灰褐色と変異が大きく、白色と黒色の斑点がありホロホロ鳥を連想させます。アフリカの半砂漠地帯や潅木の茂る平野部で普通に見られる種です。 |