モーリタニア Mauritania

北アフリカのイスラム教の国モーリタニアからの蝶切手です。4種のつつましい発行ですが、縦型の落ち着いた洒落たデザインは好感が持てます。植物のシルエットの背景に左側の英語表記を同系色の濃い色で引き締め、下段のアラビア語表記がエキゾチックな雰囲気を出しています。蝶の描き方も傾きを入れて、全体にバランス感覚のある仕上がりになっています。


1966.10.3 蝶切手

イチジクシジミ
Myrina silenus
(シジミチョウ科)
ダナエツマアカシロチョウ
Colotis danae
(シロチョウ科)
メスアカムラサキ
Hypolimnas misippus ♂
(タテハチョウ科)
カバマダラ
Anosia chrysippus
(マダラチョウ科)


イチジクシジミは、幼虫がイチジクの葉を食べるところからの命名です。長い尾状突起に褐色と青色の金属光沢の模様が美しいシジミチョウです。開帳 3-4cmです。ダナエツマアカシロチョウは、アフリカからイラン、インド、スリランカに生息する開帳 4.5-5cmのシロチョウです。

メスアカムラサキは、雄と雌で色や形が大きく異なっている種類の代表種であり、雌はカバマダラに擬態していることで有名です。60Fの切手には、そのカバマダラが描かれています。アフリカからインド、マレーシア、日本、オーストラリアにかけて広く分布しています。



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