アフリカ東部タンザニアの北側に位置するケニアから、1988年に16種の通常切手がすべて蝶の図柄で発行されました。低額面が小さいサイズで、高額面が大きい縦長のサイズで発行されていますが、1973年の隣国タンザニアの通常切手シリーズと構成や企画がそっくりです。おそらくタンザニアのシリーズに習ったものと思われます。しかしながら、アフリカ東部の特徴であるシロチョウ科が4種、またフタオチョウ類が3種含まれており、選択されている蝶の種類も適切で非常に魅力あるシリーズになっていると思います。

1988.2.15 通常切手

シジミチョウの一種 Epamera sidus （シジミチョウ科）	ヒメアカタテハ Vanessa cardui （タテハチョウ科）	フタスジ ツマアカシロチョウ Colotis evippe （シロチョウ科）	ベニモンタテハモドキ Precis westermanni （タテハチョウ科）

エレクトモンキチョウ Colias electo （シロチョウ科）	レーダシロチョウ Eronia leda （シロチョウ科）

レックスマダラアゲハ Papilio rex （アゲハチョウ科）	ツマアカシロチョウの一種 Colotis phisadia （シロチョウ科）	ディスモンディルリオビアゲハ Papilio desmondi （アゲハチョウ科）

アフリカオナシアゲハ Papilio demodocus （アゲハチョウ科）	フォルカスアゲハ Papilio phorcas ♂ （アゲハチョウ科）	フタオチョウの一種 Charaxes druceanus （タテハチョウ科）	キイロタテハの一種 Cymothoe teita （タテハチョウ科）

フタオチョウの一種 Charaxes zoolina （タテハチョウ科）	オスジロアゲハ Papilio dardanus ♂ （アゲハチョウ科）	フタオチョウの一種 Charaxes cithaeron （タテハチョウ科）

1988年のシリーズに追加する形で、1989年と1990年に各1種づつ蝶を描く通常切手が発行されました。ガボン、マラウイなどからも発行されているアフリカイシガケチョウとオスジロアゲハの雌が描かれています。オスジロアゲハの雌はマダラチョウ科の毒を持つシロモンマダラなどに擬態することで有名です。

通常切手

1989.9.1	1990.5.18
アフリカイシガケチョウ Cyrestis camillus （タテハチョウ科）	オスジロアゲハ Papilio dardanus ♀ （アゲハチョウ科）