アフリカ中央部の小国ルワンダの蝶と蛾を描いた通常切手です。1965年と1966年の2回に分けて合計12種が発行されました。白地に額面毎の単一カラーのデザインをバックに、蝶と蛾が正確に描かれています。いくつかの額面では、複数個体を描き特徴を出しています。 ルワンダは1962年にベルギーの信託統治領から独立しましたが、それ以降多数部族のフツ族と少数部族ながら優勢なツチ族が対立し、1990年以降1994年の新政権樹立まで内戦状態が続きました。大規模虐殺の影響や隣国への大量難民などで混乱状態が今も続いています。1994年には国連の要請で日本の自衛隊がザイールの難民救済のために派遣されました。 |
1965.9.27 通常切手(1次)
ブロミウスルリアゲハ Papilio bromius (アゲハチョウ科) |
スジグロツマアカシロチョウ Colotis aurigineus (シロチョウ科) |
Amphicallia pactolicus (ヒトリガ科) |
ジャクソンアゲハ Papilio jacksoni ♂ (アゲハチョウ科) |
エレクトモンキチョウ Colias electo (シロチョウ科) |
Athletes gigas (ヤママユガ科) |
1966.2.14 通常切手(2次)
オオシロモンアゲハ Papilio hesperus (アゲハチョウ科) |
フタモンヤママユの一種 Lobobunaea phaedanus (ヤママユガ科) |
オスジロアゲハ Papilio dardanus ♂ (アゲハチョウ科) |
エリオットシロモンマダラ Amauris elliotti (マダラチョウ科) |
アフリカチャイロヤママユ Bunaea alcinoe (ヤママユガ科) |
アンソルゲフタオチョウ Charaxes ansorgei (タテハチョウ科) |
1979年には7種の蝶と1種の蛾を描く切手が発行されました。アフリカ南部に生息するオクタビアタテハモドキは、夏と冬で容姿が明確に異なる蝶として有名です。切手に描かれているのは3月に羽化する乾季型の藍色の種類です。9月に羽化する雨季型は濃い赤みのある褐色をしています。 |
1979.2.19 蝶蛾切手
アフリカオナシアゲハ Papilio demodocus (アゲハチョウ科) |
オクタビアタテハモドキ (乾季型) Precis octavia (タテハチョウ科) |
アサギフタオチョウ Charaxes smaragdalis ♂ (タテハチョウ科) |
フタオチョウの一種 Charaxes guderiana ♀ (タテハチョウ科) |
フタスジツマアカシロチョウ Colotis evippe ♂ (シロチョウ科) |
Tirumala petiverena (マダラチョウ科) |
キマダラタテハ Byblia acheloia (タテハチョウ科) |
ベニゴマダラヒトリ Utetheisa pulchella (ヒトリガ科) |