パキスタンから1983年に発行された4種の蝶切手です。お馴染みのカバマダラ以外は西アジアから東南アジアに分布するアゲハチョウが描かれています。ベニモンアゲハはパキスタン、インド、中国南部、マレーシアを経てインドネシアの小スンダ列島まで分布しています。シロオビアゲハの雌はベニモンアゲハに擬態しています。オナシアゲハは、イラン、インド、マレーシアからパプアニューギニア、オーストラリア北部にかけて生息していますが、アフリカに広く分布するアフリカオナシアゲハと代置種の関係になっています。 代置種とは、本来同じ種を起源とする種が生息域の違いから別種として進化したもののことをいいます。したがって、代置種の関係にある種は生息域が重なり合うことはありません。地域の違いによる亜種が別種にまで進化したものと考えればいいでしょう。もともと、種の定義は自然界が作ったものではなく、人間が分類学として定義しているものですから、代置種なのか亜種なのかという議論は本質的ではありません。 |
1983.2.15 蝶切手
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クジャクアゲハ Papilio polyctor (アゲハチョウ科) |
ベニモンアゲハ Pachliopta aristolochiae (アゲハチョウ科) |
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カバマダラ Anosia chrysippus (マダラチョウ科) |
オナシアゲハ Papilio demoleus (アゲハチョウ科) |