北欧の国フィンランドから発行された結核予防基金の切手には昆虫が描かれました。その中の1種がアポロウスバシロチョウを描いた蝶切手です。1954年という蝶切手としては初期の発行になりました。ヨーロッパには約320種の蝶がいますが、大半が比較的地味で小型の蝶です。アポロウスバシロチョウはヨーロッパの中では人気のある蝶で頻繁に切手に登場しています。 |
1954.12.7 結核予防基金
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アポロウスバシロチョウ Parnassius apollo (アゲハチョウ科) |
残りの2種はハチとトンボを描いた切手です。単色凹版印刷のなかなか味わいのある上品な切手です。蝶などの昆虫切手は多色刷りでないと価値がないようにも思われますが、このように単色でも凹版の特徴である繊細な線画による描写により、十分に特徴を出すことができる良い例だと思います。残り2種の昆虫切手もご覧ください。 |
1954年の結核予防基金切手の発行から実に32年後の1986年に、3種の蝶が描かれた赤十字基金切手がフィンランドから発行されました。選ばれた蝶はいずれもヨーロッパに広く分布している種類で、アポロウスバシロチョウは1954年に続いて再登場になります。このアポロウスバシロチョウをはじめ、クモマツマキチョウ、キベリタテハはいずれもヨーロッパ各国の切手に何回も採り上げられています。 |
1986.5.22 赤十字基金
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クモマツマキチョウ Anthocharis cardamines ♂♀ (シロチョウ科) |
キベリタテハ Nymphalis antiopa (タテハチョウ科) |
アポロウスバシロチョウ Parnassius apollo (アゲハチョウ科) |
1990年にも、3種の蝶が描かれた赤十字基金切手が発行されました。クジャクチョウはお馴染みの種類で、フチグロベニシジミもハンガリーの蝶切手などにも登場しています。「アマンダシジミ」というのは英名の Amanda's Blue から私が勝手に命名したのですが、ヨーロッパ、北アフリカから西アジアまで広く生息するシジミチョウです。 |
1990.4.6 赤十字基金
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フチグロベニシジミ Heodes virgaureae (シジミチョウ科) |
アマンダシジミ Agrodiaetus amanda (シジミチョウ科) |
クジャクチョウ Inachis io (タテハチョウ科) |