ジブチ Djibouti

ジブチは、アフリカ大陸の北東部、紅海とインド洋を結ぶ戦略的要所に位置し、エチオピアとソマリアに挟まれた小国家です。フランス領ソマリランドから1967年にアファール・イッサと改称し、1977年にジブチ共和国として独立しました。

1977年のジブチ独立に際し、旧アファール・イッサの切手に新国名「REPUBLIQUE DE DJIBOUTI」を加刷した21種の切手が発行されました。このうちの2種が蝶切手です。


1977.6.27 蝶切手(加刷)

ヒイロホソチョウ
Acraea anemosa
(ホソチョウ科)
ヒメアカタテハ
Vanessa cardui
(タテハチョウ科)


独立の翌年1978年には4種の蝶切手が発行されました。フタオチョウ、ホソチョウなどアフリカ固有の種です。


1978.3.13 蝶切手

フタオチョウの一種
Charaxes hansali
(タテハチョウ科)
エレクトモンキチョウ
Colias electo
(シロチョウ科)
ホソチョウの一種
Acraea chilo
(ホソチョウ科)
ルリボシタテハモドキ
Precis hierta
(タテハチョウ科)


1980年にも2種の蝶切手が発行されました。おなじみのカバマダラとダナエツマアカシロチョウです。アフリカのシロチョウ科にはきわめて多数の種類があり、あまりぱっとしないものもありますが、この地域特産のツマアカシロチョウ類(Colotis属)をはじめ美しい種類も多数みられます。ダナエツマアカシロチョウは前翅の深紅が美しい種類です。この深紅の色素は老廃物で作られるそうです。雌は暗色の模様が広範にあり雄と容易に区別できます。


1980.3.17 蝶切手

ダナエツマアカシロチョウ
Colotis danae ♀
(シロチョウ科)
カバマダラ
Anosia chrysippus
(マダラチョウ科)



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