キアゲハの切手

蝶切手に最も数多く採用されているのはおそらくキアゲハでしょう。日本でもお馴染みのアゲハチョウ科の大型の蝶です。残念ながら日本からはキアゲハの蝶切手はまだ発行されていません。ユーラシア大陸からアフリカの北部、さらに北アメリカにも棲息しているキアゲハは、当然のことながら数多くの国の切手に登場しています。とくにヨーロッパでは大型の蝶が少ないことや広く一般に分布していることから、多くの国の切手に登場しています。


科名アゲハチョウ科 (Papilionidae)
属名アゲハチョウ属 (Papilio)
学名Papilio machaon
和名キアゲハ
英名Swallowtail
米名Old World Swallowtail
分布北半球の温帯域から亜寒帯域全域
開張7-10cm


1954.12.1
スイス
1955.8.8
チェコスロバキア
1959.11.20
ハンガリー

1960.10.10
ルーマニア
1961.11.27
チェコスロバキア
1963.11.7
モンゴル

1964.1.15
東ドイツ
1964.5.25
ユーゴスラビア
1966.4.21
アルバニア

1966.5.5
イエメンアラブ共和国
1967.10.14
ポーランド

1974.3.6
イラン
1976.1.6
ベトナム民主共和国
1977.4.1
ジブラルタル

1977.8.22
ポーランド
1979.12. ?
シリア

1981.8.20
アルジェリア
1982.10.20
イラク
1983.9.23
メキシコ

1984.12.14
ブルガリア
1985.7.15
ルーマニア
1986.2.10
ジブラルタル

1986.9.18
ガボン
1986.9.15
ベニン
1987.1.15
ソビエト連邦

1987.7.28
モナコ
1990.10.30
サンマリノ
1991.3.17
シリア

1991.4.16
ドイツ
1991.11.16
ポーランド
1993.5.21
スウェーデン

1993.12.22
モルドバ
1996.8.30
ラトビア
1997.1.28
アラブ首長国連邦


キアゲハは日本でも各地で見られる一般的なアゲハチョウであり、幼虫の食草はセリ科の植物です。上記のスイス、ハンガリー、チェコスロバキア、モンゴル、レバノン、シリア、モルドバなどの切手には、アンゼリカ等のセリ科の植物が背景に描かれています。英名は Swallowtail ですが、合衆国では Old World Swallowtail (旧世界のアゲハチョウ)とも呼ばれています。



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