亜種名 生物の世界共通名として学名が広く普及しています。学名は大文字で始まる属名(generic name)と小文字で始まる種名(specific name)で種を特定します。亜種というのは同一種と判断される種の中の地域的変化などから細分化される変異名です。 蝶切手の中にも亜種名まで書かれているものは多数あります。中南米に広く分布する大型のアゲハチョウであるタスキアゲハを描いた切手が各国から発行されていますが、面白いことに亜種名が記載されたものが揃っています。紹介しましょう。

Papilio thoas
原亜種

ベリーズ 1974.9.2

切手の印面に記載されている学名の３番目の「Linnaeus」はこの種の最初の命名者であるリンネ(学名の考案者)の名前であり、この種が原亜種(最初に特定された亜種という意味)であることが分かります。

Papilio thoas melonius
ジャマイカ亜種

	ジャマイカ 1975.8.25

Jamaican Swallowtail とも呼ばれています。

Papilio thoas oviedo
キューバ亜種

キューバ 1972.9.25

Papilio thoas thoas
南アメリカ亜種

	スリナム 1972.7.26

Papilio thoas brasiliensis
ブラジル亜種

ブラジル 1971.4.28