スワジランド Swaziland

スワジランドは周囲を南アフリカとモザンビークに囲まれた内陸の高原国。西部は森林に覆われた高地で、東部は低地草原地帯です。1968年にイギリスから独立しました。

1982年に蝶を描く4種の切手が発行されました。お馴染みのアフリカオナシアゲハやニレウスルリアゲハの他、オナガフタオチョウとキチョウの一種を描いています。ニレウスルリアゲハはアフリカオナシアゲハ同様にアフリカ全土に生息する普通種ですが、大変美しいアフリカを代表するアゲハチョウの一種です。本来は森林に生息していたのですが、庭や果樹園にも飛んできます。中央の帯はアフリカ南部へ行くにしたがって狭くなる傾向があります。


1982.1.6 蝶切手

アフリカオナシアゲハ
Papilio demodocus
(アゲハチョウ科)
オナガフタオチョウ
Charaxes candiope
(タテハチョウ科)

ニレウスルリアゲハ
Papilio nireus
(アゲハチョウ科)
キチョウの一種
Eurema desjardinsii
(シロチョウ科)


1987年に発行された13種の通常切手に蝶の図案が採用されました。統一感のある美しく洗練されたデザインは、蝶の描き方も自然で、蝶切手の中でもトップクラスの出来だと思います。

ホシボシタテハはアフリカの半砂漠地帯や灌木地帯で普通に見られる種で、ホロホロ鳥を連想させる独特の斑点模様があります。翅の色は鉛色から灰褐色までと濃淡に大きな変異が見られます。クロリスツマグロシロチョウは、サハラ砂漠より南のアフリカに生息する普通種で、地域によって2つの型があります。切手に描かれているのはアフリカ東部と南部に生息する型で、前翅の基部が淡いピンク色になっています。翅の縁に沿って黒色の斑紋があり、英名の Common Dotted Border はこの特徴に由来しています。


1987.3.17 通常切手

ルリボシタテハモドキ
Precis hierta
(タテハチョウ科)
ホシボシタテハ
Hamanumidia daedalus
(タテハチョウ科)
フタオチョウの一種
Charaxes boueti
(タテハチョウ科)

セセリチョウの一種
Abantis paradidea
(セセリチョウ科)
ヒイロホソチョウ
Acraea anemosa
(ホソチョウ科)

アフリカマダラタイマイ
Graphium leonidas
(アゲハチョウ科)
オナガコモンタイマイ
Graphium antheus
(アゲハチョウ科)
アオタテハモドキ
Precis orithya
(タテハチョウ科)

ミスジシロチョウ
Pinacopteryx eriphia
(シロチョウ科)
オクタビアタテハモドキ
Precis octavia
(タテハチョウ科)

クロリスツマグロシロチョウ
Mylothris chloris
(シロチョウ科)
ツマムラサキシロチョウ
Colotis regina
(シロチョウ科)
ナンアフタオツバメ
Spindasis natalenis
(シジミチョウ科)



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