中南米はチョウの宝庫であり、近年はカリブ海の島国から数多くの蝶切手が郵趣家向けに発行されています。それはそれで美しい切手も多数出ているので十分楽しめるのですが、ちょっと乱発行のためうんざりするところもあります。 その南米のベネズエラから蝶切手としては比較的初期の発行になる1966年に6種の蝶切手が発行されました。大型のアゲハチョウ、モルフォチョウ、タテハチョウ、フクロウチョウとまんべんなく揃った立派なシリーズです。 |
1966.1.25 蝶切手
Eurytides protesilaus (アゲハチョウ科) |
ペレイデスモルフォ Morpho peleides (モルフォチョウ科) |
キマダラマルバネアゲハ Papilio zagreus (アゲハチョウ科) |
ベニコノハ Anaea thebais (タテハチョウ科) |
キノハタテハの一種 Anaea rufescens (タテハチョウ科) |
キオビフクロウチョウ Caligo atreus (フクロウチョウ科) |
モルフォチョウとフクロウチョウは中南米に分布する蝶です。モルフォチョウは太陽の落とし子と呼ばれるように、銀紙細工のような金属光沢の羽が特徴です。地上からかなり高いところを飛ぶ習性があるため採集が難しいとも聞きます。一方フクロウチョウは反対に日陰の蝶のイメージがあり、森の奥深く羽を閉じて木の枝などにとまっていると、その羽の裏面に大きな目玉模様があるためまるでフクロウのように見えます。 |