北欧のスウェーデンから最初の蝶切手が発行されたのは、1987年の牧草地と保護動植物の4種のシリーズでした。4種の中の1種にパルナシュウス属のクロホシウスバシロチョウが描かれました。この蝶は、イギリスをのぞくヨーロッパ全域から、小アジアを経てシベリアまでのかなり広い範囲に分布します。赤い斑紋がない点が特徴のウスバシロチョウです。 |
1987.3.10 牧草地と保護動植物
クロホシウスバシロチョウ Parnassius mnemosyne (アゲハチョウ科) |
1993年には4種の蝶切手が発行されました。キアゲハ、キベリタテハ、ミヤマモンキチョウは、日本にも生息するお馴染みの種類です。ところでスウェーデンの切手は一般に切手帳やコイルの形式で販売されており、切手の四辺のどこかが目打ち(ミシン目のこと)ではなくまっすぐに裁断されています。1987年の切手は上辺が切手帳の上辺に位置しているので、目打ちがありません。1993年のシリーズは、4種の蝶切手が連続してつながった形で印刷され(連刷切手といいます)、ブックレットの形で切手帳として窓口販売されています。 |
1993.5.21 蝶切手
キアゲハ Papilio machaon (アゲハチョウ科) |
キベリタテハ Nymphalis antiopa (タテハチョウ科) |
ミヤマモンキチョウ Colias palaeno (シロチョウ科) |
ヒョウモンモドキの一種 Euphydryas maturna (タテハチョウ科) |