アフリカ大陸の西方、南大西洋の火山島セントヘレナはナポレオン1世が流刑され客死した地として有名です。英領セントヘレナから1982年と1983年になかなかすてきな昆虫切手が4種ずつ2回に分けて発行されました。その第2次シリーズにスズメガが描かれています。 |
1983.4.22 セントヘレナの昆虫(2次)
ヨーロッパメンガタスズメ Acherontia atropos (スズメガ科) |
ヨーロッパメンガタスズメは英名を Death's Head Hawk-moth と呼ばれるように、胸部に頭蓋骨のような目立つ模様があります(和名をドクロメンガタスズメと呼ぶ場合もあるようです)。この独特の模様のため、この蛾をめぐって多くの迷信があり、死や不幸の前兆として嫌われていました。開張が10-14cmと大きなスズメガで、地中海沿岸、北アフリカに生息し、ヨーロッパに向けて北方に移動(渡り)を行います。おそらくセントヘレナにも生息しているのでしょう。 セントヘレナの昆虫シリーズは大胆なデザインとすっきりした色使いがすばらしく、非常に気に入っています。近いうちに全部を紹介したいと思います。なお、第1次シリーズのセントヘレナオオハサミムシを描いた一種は「ハサミムシ」の切手で紹介済みです。 |