崩壊前のソ連(ソビエト連邦)は大量の特殊切手を発行する国でした。しかしながら蝶や蛾の切手はこの1986年の切手が最初です。昆虫切手に範囲を広げてもこの蝶と蛾の10種の切手の他にオサムシとミツバチを描く切手が2種あるだけです。ちょっと不思議な気がします。 |
1986.3.18 蝶蛾切手
ベニゴマダラヒトリ Utetheisa pulchella (ヒトリガ科) |
シロタイスアゲハ Allancastria cerisyi (アゲハチョウ科) |
ヘリグロツマキチョウ Zegris eupheme (シロチョウ科) |
ヨーロッパオニベニシタバ Catocala sponsa (ヤガ科) |
ベニシタジャノメ Pseudochazara bischoffi (ジャノメチョウ科) |
1986年のシリーズには3種の蝶と2種の比較的美しい蛾がとりあげられています。シロタイスアゲハは、ヨーロッパのバルカン半島から中近東を経て黒海とカスピ海の中間に位置するコーカサス地方まで分布します。地方変化が多く、描かれているのはアルメニヤ地方の caucasica 亜種です。 |
1987.1.15 蝶切手
ジャコウアゲハ Atrophaneura alcinous (アゲハチョウ科) |
キアゲハ Papilio machaon (アゲハチョウ科) |
トラフキアゲハ Papilio alexanor (アゲハチョウ科) |
ミヤマカラスアゲハ Papilio maackii (アゲハチョウ科) |
ヨーロッパタイマイ Iphiclides podalirius (アゲハチョウ科) |
1987年のシリーズはアゲハチョウに絞っており、日本でもお馴染みのキアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ジャコウアゲハなど比較的ポピュラーな種類を取り上げており好感が持てます。蝶の表現は標本そのものと言う感じすが、それはそれで徹底しているのでシンプルで美しい仕上がりになっていると思います。 |