リベリア Liberia

アフリカでもっとも古い独立国であるリベリアからの蝶と蛾の切手です。リベリアは、19世紀初め米国で自由の身になった奴隷たちに、新天地を提供する目的から米国が入植開墾した地であり、1847年にアフリカ最古の黒人国家として独立しました。リベリアの国名は米国の信条である「リバティー(自由)」に基づいたものです。

そのリベリアから1974年に蝶と蛾を描く切手が6種と小型シート1種が発行されました。残念ながら描かれている種類はリベリアには生息していない種類がほとんどです。ニシキオオツバメガはアフリカに生息していますがマダガスカル島の固有種です。このニシキオオツバメガは蛾の中ではもちろん、蝶を含めても最も美しいという人もいます。シロシタサツマニシキはアジア特産のやはり美しい蛾です。残りの種類はヒメアカタテハを除きいずれも南米特産種です。リベリアに生息している可能性があるのはヒメアカタテハくらいでしょう。


1974.9.11 蝶蛾切手

ニシキオオツバメガ
Chrysiridia madagascariensis
(ツバメガ科)
ハガタウズマキタテハ(裏面)
Callicore sorana
(タテハチョウ科)

シロシタサツマニシキ
Erasmia pulchella
(マダラガ科)
キプリスモルフォ
Morpho cypris ♀
(モルフォチョウ科)

アミドンアグリアス(裏面)
Agrias amydon
(タテハチョウ科)
ヒメアカタテハ
Vanessa cardui
(タテハチョウ科)

シロオビコバネジャノメ
Pierella nereis ♂
(ジャノメチョウ科)


小型シート



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