英領ホンジュラス British Honduras

1953年、中央アメリカの英国領ホンジュラスから発行された12種の通常切手の1種にモルフォチョウの図柄が採用されました。南北アメリカを通じてはじめての蝶切手になります。サラワクからの世界最初の蝶切手も通常切手でしたが、このモルフォチョウも凹版2色刷りのクラッシックな仕上がりになっています。モルフォチョウの青い色を単色で強調したところなど上品で風格があります。

なお、この切手を台切手としたハリケーンの加刷切手が 1962年に発行されました。


1953.9.1 通常切手

1962.1.15 ハリケーン(加刷)

ペレイデスモルフォ
Morpho peleides
(モルフォチョウ科)


ペレイデスモルフォは開帳10cm前後のモルフォチョウで、表面はモルフォ独特の青い光沢のある金属色ですが、裏面は黒と黄色の縁取りの目玉模様が並んでいます。ベネズエラの蝶切手など中南米各国の切手に描かれています。

英領ホンジュラスは1973年に国名をベリーズ(BELIZE)と変更し、1981年に英国から独立しました。中米ユカタン半島の東側根元に位置しマヤ文明の栄えた地として有名です。ベリーズと国名を変更した後、1974年に蝶を図案とした15種の通常切手のロングセットを発行しています。



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