南北統一される前の北ベトナムの蝶切手です。蝶切手としては1965年という比較的早い時期に発行されたシリーズです。タテハチョウ科とアゲハチョウ科から3種づつ選ばれており、タテハチョウ科からはハレギチョウが2種も選ばれています。ハレギチョウは繊細で美しい種類が多く、黒い縁取りとオレンジや白の斑紋がレース編みのような美しい模様を作ります。 アゲハチョウ科の3種は、日本でもお馴染みのアオスジアゲハと金属色の光沢と青い大きな斑紋が特徴のルリモンアゲハ、それに有毒種のベニモンアゲハが描かれています。いずれも東南アジアを中心に広く生息する代表的なアゲハです。 |
1965.11.18 蝶切手
ウスベニハレギチョウ Cethosia biblis (タテハチョウ科) |
ハレギチョウの一種 Cethosia cyane ♂ (タテハチョウ科) |
アオスジアゲハ Graphium sarpedon (アゲハチョウ科) |
イチモンジコムラサキ Apatura ambica ♂ (タテハチョウ科) |
ルリモンアゲハ Papilio paris (アゲハチョウ科) |
ベニモンアゲハ Pachliopta aristolochiae (アゲハチョウ科) |
1976年にベトナムが南北統一される直前に発行された蝶と蛾を描くシリーズです。蝶が5種、蛾が3種。ツバメガやヤガの仲間は比較的多く切手に登場していますが、トラガの切手は珍しいです。 |
1976.1.6 蝶蛾切手
オナガタイマイ Graphium antiphates (アゲハチョウ科) |
スジグロカバマダラ Salatura genutia ♂ (マダラチョウ科) |
オナシクロツバメガ Gynautocera papilionaria (ツバメガ科) |
キマエコノハ Eudocima salaminia (ヤガ科) |
キアゲハ Papilio machaon (アゲハチョウ科) |
メスシロキチョウ Ixias pyrene ♂ (シロチョウ科) |
トラガの一種 Epistema votula (トラガ科) |
フタオチョウの一種 Polyura dolon (タテハチョウ科) |