通常切手の発行と同時に切手帳も発行されました。 切手帳とは何枚かの切手を小冊子の形式に綴じたもので、切手の携帯に便利なようにしたものです。この小冊子の1ページをとくにペーンと呼びます。ニュージーランドの切手帳では、 1cの切手 6枚のペーンと 3枚のペーンが各 1ページ、3cの切手 6枚のペーンが 1ページ、4cの切手 6枚のペーンが 2ページで構成されています。この切手帳が額面合計の 75cで発売されました。 まず、各ペーンを紹介します。左側の糸綴じ跡からわかるとおり、6枚のブロックの左側の耳紙部分で綴じられています。ペーンの右端部分は目打ちがなくストレートになっていますが、上下部分には目打ちが残っています。切手帳のペーンを作るときに通常の切手シートを分割して作る場合もありますが、大体は切手帳専用のシートを作成しそれを裁断して小冊子化するのが普通です。 また、1cの右側のペーンのように、切手帳全体の額面合計を調整するために、タブをミックスさせてペーンを構成することがよくあります。タブには標語や宣伝が書かれることが多く、日本の切手帳でも郵便番号の記入を促す標語が書かれたものがあります。 |
1970.9.2 通常切手(切手帳ペーン)
ミナミアカタテハ Bassaris gonerilla (タテハチョウ科) |
シャクガの一種 Declana egregia (シャクガ科) |
コウモリガの一種 Aenetus virescens ♂ (コウモリガ科) |
切手帳にはほとんどの場合、切手ペーンだけでなく、表紙、裏表紙、仕切紙などのほか、広告ページなどを入れる場合があります。ニュージーランドの切手帳の場合も、表紙、仕切用のハトロン紙、航空郵便用のラベル、広告が入っています。以下に全ページを紹介します。 |
1970.9.2 通常切手(切手帳全体)
表紙(表) | 表紙(裏) |
1c × 6枚 | AIRMAIL ラベル |
広告(表) | 広告(裏) |
1c × 3枚 + タブ3枚 | |
ハトロン紙 | |
広告(表) | 広告(裏) |
3c × 6枚 | |
ハトロン紙 | |
4c × 6枚 | 広告(表) |
広告(表) | 4c × 6枚 |
裏表紙(表) | 裏表紙(裏) |