近年、オセアニアの島国は植民地支配から次々と独立していますが、ニューカレドニアは依然としてフランスに支配されているオセアニアに残る最大の植民地です。面積は独立国であるフィジー共和国とほぼ同じ広さがあり、四国の面積と同じくらいです。人口は18万人。 そのニューカレドニアから1967年と1968年の2回に分けて通常切手として蝶を描く切手が発行されました。通常切手のため実際に使われた封書や葉書(専門用語で実逓マテリアルといいます)も切手商などでよく見かけます。 柔らかい色調の単色の背景に植物のシルエットを白で描き、蝶や蛾を斜めや横向きに配置して、描写は図鑑的に正確にもかかわらず自然な感じをうまく表現しています。とくに背景の模様が南方の民族的な雰囲気を出していて素晴らしいと思います。 |
1967.8.10 通常切手
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カレドニアオオルリアゲハ Papilio montrouzieri (アゲハチョウ科) |
リュウキュウムラサキ Hypolimnas bolina ♂ (タテハチョウ科) |
リュウキュウムラサキ Hypolimnas bolina ♀ (タテハチョウ科) |
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エリプシスカザリシロチョウ Delias ellipsis (シロチョウ科) |
リュウキュウムラサキはインドから台湾、マレーシア、インドネシア、オーストリアにかけて広く分布しており、生息地域によりその斑紋や色などの変化に富む種です。雄はつやのある黒色に翅の中央に紫色の斑紋があります。雌は雄よりも一回り大きく、黒褐色で斑紋は雄よりも複雑で前翅にはオレンジ色の斑紋があります。日本の九州や南西諸島でもよく採集されますが、繁殖しているのは確認されておらず、台湾などから海の上を渡り飛来する迷蝶だと考えられます。 |
1968.3.26 通常切手
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クリタルクスフタオチョウ Polyura clitarchus (タテハチョウ科) |
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スジグロカバマダラ Salatura genutia (マダラチョウ科) |
シタベニスズメ Hippotion celerio (スズメガ科) |
ニューカレドニア島は山地も多く昆虫の種類は豊富です。カレドニアオオルリアゲハ、エリプシスカザリシロチョウ、クリタルクスフタオチョウは、この島特産の美しい種類です。 |