モンシロチョウの仲間

モンシロチョウ属(Pieris)を代表するモンシロチョウは平凡だけれども北半球とオーストラリアに広く分布し、モンシロチョウよりやや大型のオオモンシロチョウはヨーロッパ、北アフリカを中心にやはり広く分布しています。オオモンシロチョウは英語で Large White と呼ばれ、モンシロチョウは Small White と呼ばれます。蝶切手には、オオモンシロチョウがヨーロッパを中心に一番多く登場しています。


科名シロチョウ科 (Pieridae)
属名モンシロチョウ属 (Pieris)
学名Pieris brassicae
和名オオモンシロチョウ
英名Large White
Large Cabbage White
分布ヨーロッパ、地中海地方、北アフリカ
開張5.5-7cm


B261
1956.12.1
スイス
1974.5.25
ユーゴスラビア
1984.9.3
ポルトガル領アゾレス

1989
シリア


オオモンシロチョウはヨーロッパに分布するごく普通の種類で、アンデルセンの童話「おやゆび姫」にも出てくる白い大きな蝶はこのオオモンシロチョウと考えられています。モンシロチョウと同じように幼虫はキャベツの葉を食べ尽くしてしまうため害虫として有名です。


科名シロチョウ科 (Pieridae)
属名モンシロチョウ属 (Pieris)
学名Pieris rapae
和名モンシロチョウ
英名Small White
Small Cabbage White
米名Cabbage White
分布アフリカと南アメリカを除く全世界
開張4.5-5.5cm


1980.10.1
日本


オオモンシロチョウよりやや小型のモンシロチョウは日本でもお馴染みです。オオモンシロチョウがヨーロッパ近辺に生息しているのに対して、モンシロチョウは、アフリカと南アメリカを除く全世界に広く分布しています。


科名シロチョウ科 (Pieridae)
属名モンシロチョウ属 (Pieris)
学名Pieris napi
和名エゾスジグロシロチョウ
英名Green-veined White
米名Weined White
Mustard White
分布北半球の温帯から寒帯地域に広く分布
開張4-5cm


1958.4.23
トルコ


エゾスジグロシロチョウは日本の山地にも広く分布している種類です。「世界の昆虫切手(JPS昆虫切手部会)」ではこの図案をオオモンシロチョウとしていますが、"ATLAS OF INSECTS ON STAMPS OF THE WORLD"の記述と図案の特徴から、エゾスジグロシロチョウの方が正しいと判断しました。



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