キベリタテハの切手

キベリタテハは、他の種にはない独特の色彩をもつ蝶です。翅の表面は濃い栗色で、外側に青色の斑点が並び、縁取りは幅広く淡黄色。裏面は暗い灰色でカモフラージュになっています。ヨーロッパ、アジアの温帯域から北米からメキシコにかけて広く全世界に分布しており、切手にもヨーロッパ各国を中心に頻繁に採り上げられています。日本でも中部地方より北に生息しますが、残念ながら切手には採り上げられていません。

英名(Camberwell Beauty)は、はじめて採集された地名(ロンドン市内)からきていますが、米国ではその姿形から「喪服用の外套(Mourning Cloak)」と命名されています。ドイツやスウェーデンの名前も同様です。

成虫は樹液に集まりますが、秋には果樹園にも飛来します。幼虫は群生し、柳、ポプラ、楡、白樺などの落葉樹を食樹とします。成虫で冬眠しますが、暖かい日には活動することもあり、外敵が近づくとカチカチという音を出します。


科名タテハチョウ科 (Nymphalidae)
属名タテハチョウ属 (Nymphalis)
学名Nymphalis antiopa
和名キベリタテハ
英名Camberwell Beauty
米名Mourning Cloak
分布ヨーロッパ、アジア温帯域、北米、メキシコ
開張6-8cm


1953.12.1
スイス
1961.11.27
チェコスロバキア
1962.5.25
西ドイツ

1962.9.13
ブルガリア
1964.5.25
ユーゴスラビア
1966.2.1
ハンガリー

1967.10.14
ポーランド
1976.10.16
アンドラ

1977.8.22
ポーランド
1986.5.22
フィンランド
1986.9.15
ベニン

1988.10.28
トルコ
1993.5.21
スウェーデン
1993.5.26
サンマリノ



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