バーブダは西インド諸島に浮かぶ小さな島国。この切手が発行された1978年当時は英国領でしたが、1981年にアンティグア島と一緒に「アンティグアバーブダ」と言う独立国になり、切手も Antigua and Barbuda として発行されています。その独立前のバーブダ島から5種の動植物切手が発行されました。その中の2種に蝶が描かれています。

1978.11.20 動植物切手

ヒメアカタテハ Vanessa cardui （タテハチョウ科）	キジマドクチョウ Heliconius charitonia （ドクチョウ科）

ヒメアカタテハはオーストラリアとニュージーランドをのぞく世界各地に棲息する分布範囲の非常に広い種です。ヒメアカタテハはわたりをする種として有名です。春になると何百万匹ものヒメアカタテハがいくつもの移住ルートを通って世界中に散らばってい行きます。わたりは過密を避けるためと言われ非常に広範囲にわたる移動を行います。例えば、アフリカの砂漠から北上しヨーロッパ北部へ移動する際に、ヒメアカタテハは途中アルプスの山越えを行います。移動は一般的に片道通行で途中で繁殖することもあるようです。ヒメアカタテハの中には1,000kmも移動するものがいます。